意外と知られていない心理学の話。

よく言われている「操作の心理学」ではなく、学問としての心理学(主に臨床心理学)について書いていきます。このブログにより、世間一般の認識と実際とのズレを知ってもらい、少しでも多くの人が周りの人を思いやり、支援し合えるような社会になる手助けになればと思います。よろしくお願いします。

対人関係で前提となる姿勢について

 

 

 

皆さんこんにちは。

 

 

 

 

久々の投稿です。

 

 

今回は、

臨床心理士としてだけでなく

人と関わる上でも非常に大切だと

感じていることについて

書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

それは、

 

本人の苦しみは

本人にしかわからない

 

 

 

 

ということです。

 

『いや、当たり前じゃない?』

 

と思う方も大多数おられると思います。

しかし、当たり前だと思っていることほど

実は抜け落ちているものです。

 

 

当たり前だと頭でわかっていても、

それが無意識レベルの“ 習慣 ”として

身についていなければ、

わかっていないも同然です。

 

むしろ、普段から意識を向けていない分

余計に厄介だと言えます。

 

なので、ここでは改めて意識してもらい

日々の行動に組み込んでもらえたら、と

思います。

 

 

 

まずはじめに。

人はよく

『 相手の立場に立って考えなさい。』

と言われます。

 

その時、僕のイメージでは、

僕も含めて割と多くの人が

 

 

『もし私があの人の立場だったら…』

 

 

 

と考えます。

はい、相手の立場に立っ…

てるように一見思えます。

しかしこれは正確ではありません。

 

 

 

なぜなら、

『自分の立場から相手の立場を見ている』

に過ぎないからです。

 

そこには、自分がこれまで

育つ中で身に付けた

価値観、習慣、癖、思考回路が

存分に含まれています。

 

 

なので、自分にとってはどうなのか?で

その人を見てしまいます。

これでは相手の立場に立っていると

言うことはできません。

 

 

 

どう生まれ、どう育ち、どう学び、

成長してきたのか。

どんな価値観で、どんな考え方で

物事を捉えるのか。

 

 

ここまで相手の内面に踏み込まないと、

相手の立場に立っているとは言えません。

 

つまり、相手の立場に立つとは

相手になりきる、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、次に。

 

これを踏まえた上で

話を元に戻しますと、

言いたいことが見えてくるかと

思います。

 

 

 

僕が伝えたいこと。

それは

 

本人の苦しみは

本人にしかわからない

 

 

ということ。

 

そして、相手の立場に立つとは

相手になりきるということ。

 

 

 

これらのことを鑑みると、

 

 

 

どれだけ考えても

全てのことは

相手の主観によって

決定付けられる

 

 

 

という結論が導き出せます。

 

 

《本人が苦しいと言っているのだから苦しい》

 

《本人が辛いと言っているのだから辛い》

 

 

 

正確に相手の立場に立つと

こういう結論に至るはずです。

 

 

決して

 

『でも私が若い時は…』

『こんなことあるはずがない』

 

と言い切ることなど出来ませんし、

現に本人は辛いのです。

 

 

 

仮に仮病だったとしても、

仮病をつく理由や動機が必ずあります。

そこにもまた別の辛さや苦しさが

(本人すら気づいていなかったとしても)

存在します。

それが無意識に思考や行動に現れていると

考えられます。

 

 

 

 

 

なので、大切なことは

 

 

・自分の当たり前を押し付けない

・どんなことであれ相手の意志を尊重する

・疑わず信頼して任せる

 

 

 

この三点が人と関わる上で

非常に重要な点だと考えられます。

 

 

こういう姿勢や態度を

前提にして人と関わると、

相手の姿勢や態度も

自然と変わってきます。

 

人間関係において大切なことは

信頼と尊重だからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、久々の投稿でした。

次回くらいからは、専門的な領域に

踏み込んでいけたらと思います。

 

ご精読ありがとうございます。