毎週、宿直のバイトに行っている。 早朝に電車を乗り継いで、 大阪から京都まで。 その道すがら、ほんのすこしの間だけ 京阪電車の窓から見える朝日が もうほんとうに綺麗で。 澄んだ冬の空気。 うっすらとした雲。 神々しく照らす太陽と その光に充てられて…
ここ数日、ずーっと心の奥が むずむずしている。 ざわざわかもしれないし ぐるぐるかもしれない。 とにかく、しこりのようなものが つっかえてとれない。 かさぶたみたいなものができて なんとか血は止まった。 けれど 中にはまだ膿が溜まっている。 ダメだ…
写真は好かない。思い出まで一緒に溢れてきてしまう。辛くてたまらない。でも、なんでだ。なんで、楽しかった記憶も蘇ってくるんだよ。余計にやるせなくなるじゃないか。どの顔も、笑ってる。僕は、君の笑顔を見るのが本当に好きだった。シャボン玉のように…
死は、いつだって突然に訪れる。 「横道世之介」という映画の作中で、こんな言葉が出てくる。 『僕が死んだら、皆、泣いてくれるかなぁ。』 主人公の世之介(高良健吾)は、大学生の頃、おばあちゃんを亡くし、 地元の九州へと帰省していた。お葬式に参加す…
好きという気持ちはわからないが笑った顔をたくさん見たいし隣で笑っていてほしい 好きという気持ちはわからないが何か力になりたいと思う 好きという気持ちはわからないがその柔らかい手や肌に触れてちょっかいかけてじゃれてたい 好きという気持ちはわから…
朝7時。僕は家を出て、電車に乗り込む。 地下鉄はたくさんの人で溢れていて、缶詰め状態だ。 座席に座れることなんてのは本当に少なく、 いつも、手すりをうまく使って、立ちっぱなしで本を読む。 読書のお供は決まってウォーターサウンド。 水の中にいるか…